結論から言うと、関孫六の読み方は「せきのまごろく」です。「かんそんろく」でも「せきまごろく」でもありません。
この名前、実は室町時代の伝説的な刀鍛冶に由来しています。知っておくと包丁選びがちょっと楽しくなる、関孫六の歴史と名前の秘密をお伝えします。
「関孫六」の正しい読み方
関孫六 = せきのまごろく
「関」は音読みの「かん」ではなく、訓読みの「せき」。地名の岐阜県関市を指しています。
「孫六」は「まごろく」。「の」が入るのがポイントで、正式には「関の孫六」と読みます。
よくある読み間違いパターン
| 間違い | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| × | かんそんろく | 最も多い間違い。音読みしてしまうパターン |
| × | せきそんろく | 「孫」を音読みにしてしまう |
| △ | せきまごろく | 惜しい!「の」が抜けている |
| ◎ | せきのまごろく | 正解。「関の孫六」 |
ネット検索では「せきまごろく」でも商品はヒットしますが、正式には「の」が入ります。店頭で聞く時は「せきのまごろく」と言えばスムーズです。
名前の由来:室町時代の名匠「孫六兼元」
「関孫六」という名前は、室町時代に活躍した伝説的な刀鍛冶「孫六兼元(まごろくかねもと)」に由来しています。
孫六兼元は岐阜県関市で活動した刀匠で、「関の孫六」として全国に名を馳せました。特に有名なのが「関の孫六三本杉」と呼ばれる独特の刃文。三本の杉の木のような波紋が刀身に現れるのが特徴で、日本刀の中でも最高峰の技術とされています。
戦国武将たちにも愛用され、武田信玄や上杉謙信の時代にはその切れ味と丈夫さで「実戦向きの名刀」として高く評価されていました。
「関」= 岐阜県関市。刃物の街
名前に入っている「関」は、岐阜県関市のことです。
関市は鎌倉時代から800年以上続く日本有数の刃物の産地。「刃物の街」として知られ、現在でも日本製の包丁やはさみの一大生産地です。
ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並んで「世界三大刃物産地」に数えられることもあります。
関孫六の包丁は、この関市の刃物づくりの伝統を受け継ぎ、現代の技術で家庭用に最適化した製品です。
貝印と関孫六の関係
関孫六ブランドを展開しているのは、貝印(KAI)という日本の老舗刃物メーカーです。
貝印は1908年創業。100年以上の歴史を持ち、包丁だけでなくカミソリ、ハサミ、爪切りなど刃物製品全般を手がけています。
「関孫六」は貝印の家庭用包丁ブランドとして1980年代に誕生。室町時代の名匠の名を冠することで、日本の刃物づくりの伝統と品質へのこだわりを表現しています。
現在は家庭用包丁のシェアNo.1を誇り、初心者からプロまで幅広い層に愛用されています。
関孫六の包丁シリーズ一覧
「関孫六」には価格帯や用途に応じて、複数のシリーズが展開されています。
| シリーズ名 | 読み方 | 特徴 | 価格帯(三徳) |
|---|---|---|---|
| 茜 | あかね | コスパ最強のエントリーモデル | 1,500〜2,500円 |
| 萌黄 | もえぎ | 茜の上位版。バランスが良い | 2,000〜3,000円 |
| 匠創 | しょうそう | オールステンレス一体型。食洗機OK | 3,000〜5,000円 |
| 銀寿 | ぎんじゅ | 和包丁スタイル。木柄。エントリー | 2,000〜3,000円 |
| 金寿 | きんじゅ | 銀寿の上位版。硬度が高い | 3,000〜5,000円 |
| ダマスカス | だますかす | 33層の美しい模様。VG10芯材 | 8,000〜12,000円 |
| 10000CL | いちまんしーえる | コンポジット技術の上位モデル | 8,000〜10,000円 |
| 15000ST | いちまんごせんえすてぃー | 最上位モデル。プロ仕様 | 12,000〜18,000円 |
シリーズ名にも和風の名前が多く、読み方がわかりにくいものがありますね。特に「匠創(しょうそう)」は間違えやすいので覚えておきましょう。
各シリーズの詳しい比較は関孫六の包丁はどれがいい?全シリーズ徹底比較&人気ランキングで解説しています。
「関孫六」と「関の孫六」の違い
厳密に言うと、使い分けがあります。
- 関の孫六:室町時代の刀鍛冶「孫六兼元」のこと(歴史上の人物)
- 関孫六:貝印の家庭用包丁ブランド名(現代の商品ブランド)
ブランド名としては「の」を省略して「関孫六(せきのまごろく)」と表記します。読み方は同じ「せきのまごろく」です。
よくある質問
Q. 英語ではどう書きますか?
貝印の公式では「Seki Magoroku」と表記されています。海外の料理サイトやレビューでもこの綴りで通じます。
Q. 関孫六は何年前からあるブランド?
貝印のブランドとしては1980年代から。ただし、名前の由来となった「孫六兼元」は約500年前(室町時代)の人物です。
Q. 関市には関孫六に関連する施設はある?
関市には「関鍛冶伝承館」があり、日本刀の製作過程や関の刃物の歴史を学べます。毎年10月に開催される「刃物まつり」は全国から刃物ファンが集まる一大イベントです。
Q. 関孫六以外の貝印ブランドは?
貝印はT字カミソリの「KAI RAZOR」や、調理器具の「SELECT100」なども展開しています。刃物全般に強い総合メーカーです。
まとめ
関孫六の読み方は「せきのまごろく」。岐阜県関市の伝説的な刀鍛冶「孫六兼元」に由来する、歴史あるブランド名です。
500年の刃物づくりの伝統を受け継ぎ、現代の家庭向けに最適化されたのが今の関孫六シリーズ。名前の由来を知ると、毎日使う包丁にちょっとした愛着が湧いてきますよ。
包丁選びで迷ったら関孫六の包丁はどれがいい?用途・予算別おすすめガイドも参考にしてください。


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