関孫六の包丁は正しく研げば、新品同様の切れ味がよみがえります。この記事では、関孫六のシリーズ別に最適な研ぎ方とお手入れ方法を解説します。初心者でもできる簡単な手順なので、ぜひ試してみてください。
関孫六の包丁を研ぐ前に知っておくべきこと
関孫六の包丁には「ステンレス系」と「鋼(ハガネ)系」の2種類があります。研ぎ方はそれぞれ異なるので、まず自分の包丁がどちらに該当するか確認しましょう。
ステンレス系と鋼系の違い
| 項目 | ステンレス系 | 鋼(ハガネ)系 |
|---|---|---|
| 該当シリーズ | 匠創・茜・萌黄・いまよう・べにふじ・ダマスカス・15000ST・10000CL・10000ST | 10000CC・一部の和包丁 |
| サビやすさ | サビにくい | サビやすい(要注意) |
| 研ぎやすさ | やや硬く研ぎにくい | 研ぎやすい |
| 研ぐ頻度 | 月1〜2回 | 使用後毎回が理想 |
| 推奨砥石 | 中砥石(#1000) | 中砥石(#1000)+ 仕上げ砥石(#3000〜) |
関孫六の包丁の多くはステンレス系です。ステンレス系はサビに強い反面、鋼系に比べて硬いため研ぐのにやや力が必要です。ただし、正しい方法で研げば初心者でも問題なくできます。
関孫六の包丁の研ぎ方|基本の手順
ここでは砥石を使った基本的な研ぎ方を、ステップごとに解説します。
準備するもの
- 中砥石(#1000前後):メインの研ぎ用
- タオル:砥石の下に敷く(滑り止め)
- 水:砥石を十分に浸す用
- (あれば)仕上げ砥石(#3000〜):より鋭い切れ味にしたい場合
貝印からは関孫六ブランドの砥石も販売されています。関孫六の包丁との相性は抜群なので、まだ砥石をお持ちでない方にはおすすめです。
ステップ1:砥石を水に浸す(15〜20分)
砥石を水に入れ、気泡が出なくなるまで15〜20分ほど浸します。十分に水を含ませることで、研ぎ中に砥石が滑らかに機能します。
ステップ2:砥石をセットする
濡れたタオルの上に砥石を置き、動かないように固定します。砥石台がある場合はそちらを使ってください。安定した場所で作業することが大切です。
ステップ3:包丁の角度を合わせる(約15度)
包丁の刃を砥石に当て、約15度の角度を保ちます。目安は「10円玉2〜3枚分」の隙間です。この角度を一定に保つことが、きれいに研ぐ最大のポイントです。
関孫六の包丁は両刃(りょうば)なので、表と裏を同じ回数ずつ研ぎます。
ステップ4:前後にスライドして研ぐ(各面20〜30回)
刃先から刃元まで、3つのエリアに分けて研ぎます。
- 刃先(先端):20〜30回スライド
- 刃の中央:20〜30回スライド
- 刃元(持ち手側):20〜30回スライド
力を入れすぎず、砥石の上を滑らせるようなイメージで動かします。研いでいると「バリ」(かえり)と呼ばれる金属のめくれが刃の反対側にできます。指で軽く触って確認しましょう。
ステップ5:裏面も同様に研ぐ
包丁を裏返し、同じ角度・同じ回数で研ぎます。表と裏を均等に研ぐことで、バランスの良い刃がつきます。
ステップ6:バリを取る
最後に、新聞紙や布巾の上で刃を軽く引いて、バリを取り除きます。これで切れ味が格段に良くなります。
シリーズ別おすすめ砥石ガイド
関孫六のシリーズによって最適な砥石が異なります。以下の表を参考に、お使いの包丁に合った砥石を選んでください。
| シリーズ | 推奨砥石 | 備考 |
|---|---|---|
| 萌黄・茜 | 中砥石(#1000)のみでOK | エントリーモデルは中砥だけで十分 |
| 匠創・いまよう・べにふじ | 中砥石(#1000) | 食洗機対応の匠創も砥石で研げます |
| 10000CL・10000ST | 中砥石(#1000)+仕上げ砥石(#3000) | 仕上げ砥石で本来の切れ味を引き出す |
| ダマスカス・15000ST | 中砥石(#1000)+仕上げ砥石(#3000〜6000) | 高級モデルは仕上げ必須 |
| 10000CC(鋼系) | 中砥石(#1000)+仕上げ砥石(#3000) | 研ぎやすいが、使用後すぐに水気を拭くこと |
砥石が苦手な方にはシャープナーもおすすめ
「砥石で研ぐのはハードルが高い…」という方には、貝印のダイヤモンド&セラミックシャープナーがおすすめです。
- 3つの溝に順番に通すだけで切れ味が復活
- 角度を自分で合わせる必要がない
- 所要時間わずか30秒〜1分
- 関孫六ブランドなので相性も抜群
ただし、シャープナーはあくまで「応急処置」的な位置づけです。定期的に砥石で研ぐことで、本来の切れ味を長く保てます。シャープナーと砥石の両方を持っておくのが理想です。
やってはいけないNG行為5つ
せっかくの関孫六の包丁も、間違ったお手入れをすると台無しになってしまいます。以下のNG行為は絶対に避けてください。
- 研ぐ角度をコロコロ変える → 刃が丸くなり、切れ味が落ちます
- 砥石を水に浸さずに使う → 砥石が目詰まりし、包丁も傷みます
- 硬いものを無理に切る → 冷凍食品や骨を三徳包丁で切ると刃こぼれの原因に
- 鋼の包丁を濡れたまま放置 → すぐにサビが発生します。使用後はすぐに拭いてください
- 食洗機非対応の包丁を食洗機に入れる → 木柄のハンドルが割れたり、刃が傷む原因になります(食洗機対応は匠創・10000STのみ)
日常のお手入れ方法
毎日の簡単なお手入れで、関孫六の切れ味を長持ちさせることができます。
使用後のお手入れ
- 使用後はすぐに中性洗剤で洗い、水気をしっかり拭き取る
- 鋼系の包丁は特に水気を残さないこと
- 刃先を他の食器とぶつけないよう注意して収納
研ぎの頻度の目安
| 使用頻度 | 研ぎの目安 |
|---|---|
| 毎日料理する | 月に1〜2回 |
| 週に2〜3回料理する | 2〜3ヶ月に1回 |
| たまにしか使わない | 半年に1回 |
トマトがスムーズに切れなくなったら、研ぎ時のサインです。切れ味が落ちたまま使い続けると、食材をつぶしてしまい料理の味にも影響します。
まとめ:関孫六は正しいお手入れで一生使える
関孫六の包丁は、正しく研いで手入れすれば何年も切れ味を保てる名品です。
- ステンレス系は月1〜2回、中砥石(#1000)で研げばOK
- 高級モデルは仕上げ砥石も使うとベスト
- 砥石が苦手ならシャープナーから始めてもOK
- 使用後は洗ってしっかり拭く=最も大事な日常ケア
まだ砥石やシャープナーをお持ちでない方は、包丁と一緒にそろえておくと安心です。
関孫六 コンビ砥石セット(#400/#1000)
関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー(AP0308)
関孫六の包丁選びに迷っている方は、用途・予算別おすすめガイドもぜひご覧ください。各シリーズの詳しい比較は全シリーズ徹底比較の記事で解説しています。

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